哺乳類の心臓は一生のあいだに約20億回打つ。
それはゾウでもネズミでも同じ。
…ということは、心臓の拍動を時計として考えたら、ゾウもネズミも同じ長さだけ生きて死ぬことになる。
…という冒頭の話から、目からウロコがぽろぽろ落ちていくのがわかりました。
生物のサイズに着目し、エネルギー消費量や体内器官、移動方法などを考察しています。
実際に計測されたデータから導き出された数式を元に説明が進むのですが、それぞれの生物にとって今ある形が理にかなっているものだということがわかりました。
特に昆虫の体の仕組みについての第12章と、ヒトデやウニなどの棘皮動物についての第14章が楽しかったです。
水の中ではやわらかく体をくねらせているのに、手で持ったとたんに固くなるヒトデの仕組み、やっとわかって長年の謎が1つ解けました。
生物って本当によくできているのですね!
そして、残念なことに、苦手な数式が出てくるたびに、ぼんやりと眠気をもよおす私の頭もよくできている…と思わざるを得ませんでした…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アニマル・ワンダー。
- 感想投稿日 : 2015年5月31日
- 読了日 : 2015年5月27日
- 本棚登録日 : 2015年5月31日
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