烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫) (文春文庫 あ 65-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年6月10日発売)
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たびたびブクログのレビューで見かけて気になっていた1冊です。

舞台は八咫烏の一族が支配する世界。
若宮の后候補として四家の名門貴族から遣わされた美しい姫君たちの1年を描いた、王宮で繰り広げられるきらびやかな和製ファンタジー。

…かと思いきや、なのである。

ある者は若君への恋心を胸に、ある者は家の期待を背に負って、またある者はうかがい知れない思惑を抱え。
今上陛下の正室や大貴族の当主たちの権力争いも相まって、ストーリーはどんどん予測できない方向に転がり始めます。
次々と変わる風向きや旗色に目を白黒させつつも、ページをめくる手が止まりません。
そしてたたみかけるように真実が明らかになる第5章、夢中になりすぎて体温が上がったように思えたほど、のめりこんでいたのでした。

この八咫烏シリーズ、続編があるのだそう。
「また裏切られたい」という期待を胸に、そちらも読んでみたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読みました。
感想投稿日 : 2016年5月17日
読了日 : 2016年4月6日
本棚登録日 : 2016年5月17日

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