生まれてすぐに、小さいからという理由で殺されそうになっていた子豚は、ファーンに助けられ、ウィルバーと名づけられます。
住まいを農場に移したウィルバーはすくすく成長しますが、周りの動物たちから「冬にはハムにされてしまうよ」と言われ、生きていたいと涙を流します。
そんな彼に優しく声をかけてくれたのは、シャーロット。
納屋に巣をかける、灰色の大きなクモでした。
美しい季節の移ろいや賑やかな農場の様子を描きながら、生き物の生と死をきちんと伝えてくれる物語です。
無邪気なウィルバーの目をとおして、連綿と続く生命の循環が一層美しく感じられました。
そして、子どもたちの描かれ方も絶妙でした。
一人で動物と過ごしてばかりで母に心配されていたファーンですが、だんだん動物たちよりも友達と過ごすことに関心が移っていきます。
ウィルバーに興味がなさそうだったのに、ウィルバーが注目されるや、隣でおどけて自分も注目を浴びる、ファーンのお兄ちゃんのお調子者な感じもリアルでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書読みました。
- 感想投稿日 : 2021年9月18日
- 読了日 : 2021年9月12日
- 本棚登録日 : 2021年9月18日
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