ウィニング・ボールを君に (角川文庫 や 10-13)

著者 :
  • KADOKAWA (1999年8月1日発売)
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感想 : 8

著者最後のエッセイ集。/三十代の後半というプロ野球選手としては下り坂にさしかかりがちな時期に、敢然とアクセルを踏み込んだ村田兆治の二百勝の重み/選手経験ゼロでワールドカップ決勝に進出したイタリア代表チームの監督にまで上り詰めたアリーゴ・サッキの物語には興味を惹かれる/監督就任をめぐる王貞治の独白「いいことはないんだよ。何もしないほうがいいくらいだ。でもやらないわけにはいかない」/サッチェル・ペイジ。42歳でMLBデビューして6勝1敗、45歳のとき12勝し、59歳でもマウンドに上がった。若い時黒人リーグでしかプレーできず、人種差別撤廃によりメジャーにあがれた、と/サッカードイツ代表のユルゲン・コーラー「結果には満足できないが、これがフットボールなんだ、とね。われわれは勝つときも一緒なら負けるときも一緒。今はつらいけど、でもわれわれは前を見続けれなければいけない。前進するんだ」/世界的な名レフェリー、ジャック・テイラー、王者マイク・タイソンが見せた弱さや脆さ、一度引退し牧場運営しつつ宣教師になったのに再びリングに戻ってきたジョージ・フォアマンの物語、にも興味を惹かれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2014年1月18日
読了日 : 2014年1月24日
本棚登録日 : 2014年1月18日

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