「影の季節」で脇役だった似顔絵婦警平山瑞穂を主人公に据えての連作短編集。復帰はしたものの、広報、電話相談室、強行犯係、と転々と。女だから...とあからさまに敵意を向けてくる男たち、マスコット的存在ではなく婦警も男と同様にと奮闘する七尾。新聞記者へのリーク、拳銃強奪犯、銀行強盗...材料が集まってひらめくと、真相にたどり着けるが、それは必ずしも良い結果ばかり産むとは限らず。けれど、着実に自信をつけ、最後には力強く、打たれても負けない予感を感じさせつつの幕。/人物画は、作者とモデルの心の繋がりがないと、ただの人体描写になってしまうんだ/
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- 感想投稿日 : 2019年8月28日
- 読了日 : 2019年8月28日
- 本棚登録日 : 2019年8月27日
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