すべてのタヌキがつがおうとするのではなく交尾行動に興味をも持たずコミュニティすら持とうとせず、始めから一匹で生きる事を選ぶタヌキもいる事がわかりました。ここに一つの生物学的神話が壊されます。生物は皆繁殖すなわち種を残す行為に至るように染色体レベルで定められているかのように思われてきました。そうでないものも自然界にありえるのだと。孤高に生きるよう一人…ないし一匹で種を終えようとするのもまた自然な姿であると。この小さなタヌキの里から学ぶ事ができます。他の認知がなくとも生は生。/依頼主のタヌキ研究者のテレビ番組を見ながら。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2012年11月30日
- 読了日 : 2012年12月8日
- 本棚登録日 : 2012年11月30日
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