世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

著者 :
  • 小学館 (2014年9月18日発売)
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本棚登録 : 15834
感想 : 1411
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良い作品だったけど個人的にはあまり好きではない。
感情移入するタイプなので移入する場所がなく淡々と終わってしまった。
他にも感情移入しない作品はあるけど楽しく読めるのもあるので何が違うのかは謎。

おそらく、この後どうなるんだろう?というワクワクがなかったのかも

題材は好き。
世の中から携帯電話が消えた時や時計が消えた時、主人公が感じるように、人間が勝手に作ったルールに縛られて不自由さからくる安心と引き換えに自由を失った。というところは好き。
人間は勝手にルールを作り階級を作り、嫌でも比べられる。そういう話は共感。

でも、初めから主人公はどこか達観していて悟っていて、読む側を諭すまではいかないけど、ただ単に知らない人の哲学や考え、人生を通して知ったことを語られている感じで、
一緒になって、ワクワクしたり、成長を見守ったり、そういうのがないので、人(知らない人)の人生に興味がないタイプなのでのめり込めなかった。

といいつつ、感動はした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他小説
感想投稿日 : 2017年3月13日
読了日 : 2017年3月13日
本棚登録日 : 2017年3月13日

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