街の灯 (文春文庫 き 17-4)

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  • 文藝春秋 (2006年5月10日発売)
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満州国の建国、五一五事件が起きた昭和7年の暗い時代を舞台に、士族出身の上流家庭の令嬢(花村英子)、花村家専属の女性運転手(ベッキーこと別宮みつ子)、東京地裁の検事を務める叔父(弓原太郎)らが不可解な事件に挑む、純文学の香りと本格ミステリ-が融合された「わたしのベッキ-」シリ-ズ第1弾。江戸川乱歩作品が解決の糸口となる『虚栄の市』、銀座4丁目の時計塔内覧会に始まる『銀座八丁』、チャップリンの名作映画をモチ-フにした『街の灯』の三篇は、いずれも繊細な優しさのこもった秀作揃い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2022年6月13日
読了日 : 2022年6月12日
本棚登録日 : 2022年6月12日

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