満州国の建国、五一五事件が起きた昭和7年の暗い時代を舞台に、士族出身の上流家庭の令嬢(花村英子)、花村家専属の女性運転手(ベッキーこと別宮みつ子)、東京地裁の検事を務める叔父(弓原太郎)らが不可解な事件に挑む、純文学の香りと本格ミステリ-が融合された「わたしのベッキ-」シリ-ズ第1弾。江戸川乱歩作品が解決の糸口となる『虚栄の市』、銀座4丁目の時計塔内覧会に始まる『銀座八丁』、チャップリンの名作映画をモチ-フにした『街の灯』の三篇は、いずれも繊細な優しさのこもった秀作揃い。
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2022年6月13日
- 読了日 : 2022年6月12日
- 本棚登録日 : 2022年6月12日
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