鎌倉市にほど近い海辺の街で、父を亡くした小学五年の少年(利根愼一)と父親から虐待されている友人(富永春也)、母親を水難事故で亡くした同級の少女(葉山鳴海)の三人が絡み合う、〝子供時代の終わり〟に立つ思春期の不安と葛藤に喘ぎ、動揺する姿を描いた直木賞受賞作品。 愼一の母(純江)と祖父(昭三)、鳴海の父親ら゙大人゙たちの背負った哀しみの心情は、「終章」の胸せまるエンディングで一気に炸裂、昇華する。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2022年7月15日
- 読了日 : 2022年7月13日
- 本棚登録日 : 2022年7月13日
みんなの感想をみる