華麗なる誘拐 <新装版> (トクマ・ノベルズ)

著者 :
  • 徳間書店 (2004年3月19日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 3
4

西村京太郎の本格長編推理小説。
彼の本はずっと気になっていたのだが何から読んでいいのか分からなくて。
この本は敬愛する伊坂のオススメ。
設定がまず大胆だ。首相官邸にある電話がかかる。「日本国民全員を誘拐した。身代金五千億円を支払え」といった衝撃の内容。彼ら犯罪組織「ブルーライオンズ」は、次々と様々な事件を起こし、全国民を恐怖の渦に巻き込んで行く。そこで、私立探偵の左文字とその妻が、事件の解明に挑む。左文字がハーフで破天荒、だけど頭がものすごくキレる、っていう設定もなかなか良い。
「安心を買う」という発想が素晴らしいと思った。ブルーライオンズの策略(考えたのは著者だけど)に脱帽だ。久々に読んでいて爽快な推理小説と出会えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2012年3月19日
読了日 : 2012年3月17日
本棚登録日 : 2012年3月19日

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