BとIとRとD (MOEのえほん)

著者 :
  • 白泉社 (2009年6月12日発売)
4.08
  • (127)
  • (91)
  • (76)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 1024
感想 : 98
5

□ちゃんのあまりの可愛さ愛しさに涙が出てくる。
酒井駒子さんの描く□ちゃんの日常はあどけない幼さの反面、大人の想像を越える繊細さを表し、読んでいて何度もハッとさせられる。
子供だけが持つ世界観に対し、大人の常識を押し付けて簡単に壊してはいけない、と反省した。
私の娘はもう大きくなってしまったけれど、あの頃、□ちゃんのような世界を持っていたんだろうな。

ラストの『□ちゃんと親しいもの』の中の「知らないうちに入っているポケットの中の小さなゴミさん」には私自身、娘が小さい頃随分と悩まされた。
紙切れにティッシュペーパーにボタンに石におはじきにビーズに…いつのまにこんなもの!?それに気付かずそのまま洗濯機に入れてしまい………。

大人にとって些細なものでも、子供にとっては「親しいもの」。
子供の目線に自らの目線をキッチリ合わせた、酒井さんの優しくて素敵な作品集。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 酒井駒子
感想投稿日 : 2018年1月14日
読了日 : 2018年1月14日
本棚登録日 : 2018年1月14日

みんなの感想をみる

コメント 2件

nejidonさんのコメント
2018/01/17

mofuさん、こんにちは♪
素敵なレビューですね!
私も読み直してみました。以前酒井さんの個展で買ったものです。
そして「指しゃぶり」が大好きだったのを思い出しました。
私も猛烈に指しゃぶりをする子どもだったのです・笑
挿絵のひとつひとつが本当に素敵で、子どもの愛らしさが際立っていて。
これからも作品が出るたびに読みたい作家さん(画家さん)ですね。

mofuさんのコメント
2018/01/17

nejidonさん、こんにちは♪
コメントをありがとうございます。

酒井駒子さんの個展に行かれたんですか!羨ましいです。私も酒井さんの絵に囲まれてみたいです!
酒井さんの子供に対する眼差しの柔らかさには感心します。
ちゃんと子供の目線に合わせておられるんですね。私には娘がいますけど、酒井さんのようにする余裕がないです(^-^;

nejidonさんは指しゃぶりされてたんですね。私はお気に入りのタオル等をチューチュー吸っていてよく母に叱られました(^-^;

酒井さんの作品は私も追いかけて行きたいです!

ツイートする