□ちゃんのあまりの可愛さ愛しさに涙が出てくる。
酒井駒子さんの描く□ちゃんの日常はあどけない幼さの反面、大人の想像を越える繊細さを表し、読んでいて何度もハッとさせられる。
子供だけが持つ世界観に対し、大人の常識を押し付けて簡単に壊してはいけない、と反省した。
私の娘はもう大きくなってしまったけれど、あの頃、□ちゃんのような世界を持っていたんだろうな。
ラストの『□ちゃんと親しいもの』の中の「知らないうちに入っているポケットの中の小さなゴミさん」には私自身、娘が小さい頃随分と悩まされた。
紙切れにティッシュペーパーにボタンに石におはじきにビーズに…いつのまにこんなもの!?それに気付かずそのまま洗濯機に入れてしまい………。
大人にとって些細なものでも、子供にとっては「親しいもの」。
子供の目線に自らの目線をキッチリ合わせた、酒井さんの優しくて素敵な作品集。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
酒井駒子
- 感想投稿日 : 2018年1月14日
- 読了日 : 2018年1月14日
- 本棚登録日 : 2018年1月14日
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コメント 2件
nejidonさんのコメント
2018/01/17
mofuさんのコメント
2018/01/17