兄弟であり夫婦。タブーな関係だからお互いに触れない。それはそれで純愛になりうるんだろうけど、じゃあ体の繋がりってなんなんだろう?と考えてしまいました。作品中でも「あれをあれにいれるだけ」と書かれているとおり、行為としてはすごく単純です。人肌のぬくもりに触れたければ手を繋いだって抱き合ったって同じこと。だけどそれでは伝わらないことがある。本能と理性の間に微妙なバランスをとって存在する、特別な気持ちがそこには存在する。ラストはああするしかなかったんでしょうが、なんだか無難に落ち着いてしまったな、という感もありました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2006年4月13日
- 読了日 : 2013年4月30日
- 本棚登録日 : 2006年4月13日
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