ラプラスの魔女

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年5月15日発売)
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感想 : 828
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温泉地で起きた中毒死。その発生の仕方に疑問を感じた青江の前に現れた少女は、別の中毒死の場所でもみた少女だった。その少女が探す青年と、二つの中毒死につながる事柄から事件の真相が明らかになっていく。
最初にボディーガードの武尾の話があり、青江先生の話と変わっていくので、ちょっと戸惑うところは、あったものの、それぞれで明らかにされていくことから、真相に近づいていくところは、おもしろい。ただ、ちょっとあっちいったり、こっちいったりのところもあって、戸惑ったところは、ありました。
超常的能力が絡むものの、使い方が、単純ではないところがよかった。途中で人については難しいとしていたが、最後の方は自在になっているような感じがしたのは、ちょっと違和感があった。
話の本筋ではないが、ブログの記事によって家族のイメージをコントロールしようとする話が印象に残った。この話では、うまくいっていないが、文献史学が言われるように、事実と異なる状況も作り出せてしまうということは、怖いところがある。
どんどん読み進められていったが、あっさりとした感じでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月12日
読了日 : 2019年10月7日
本棚登録日 : 2019年9月15日

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