論語 (岩波文庫 青202-1)

制作 : 金谷治訳注 
  • 岩波書店 (1999年11月16日発売)
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感想 : 202
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・人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、人を知らないことを気にかけることだ。

・知ったことは知ったこととし、知らないことは知らないこととする。それが知るということだ。

・すぐれた人を見れば同じようになろうと思い、つまらない人を見たときにはわれとわが心に反省することだ。

・孟之反は功を誇らない。敗走してしんがりをつとめたが、いよいよ(自国の)城門にはいろうとしたとき、その馬をむちでたたいて「後手をつとめようとしたわけではない。馬が走らなかったのだ。」といった

・知っているというのは好むのには及ばない。好むというのは楽しむのには及ばない。

・人が道に外れているとてそれをひどく嫌いすぎると、乱暴する。

・4つのことを絶つ。勝手な心を持たず、無理押しをせず、執着をせず、我を張らない。

・仕事を先にして利益は後回しにするのが、徳を高めること。自分の悪い点を責めて他人の悪い点を責めないのが、邪悪を除くこと。一時の怒りにわが身を忘れた上、近親まで巻き添えにするのは、迷い。

・君子は人と調和するが雷同はしない。小人は雷同するが調和はしない。

・真っ直ぐな正しさで怨みにむくい、恩徳によって恩徳にお返しする。

・君子は生涯を終わってから、名前のとなえられないことを悩みとする。

・正直な人、誠心の人、物知りを友だちにするのは有益だ。体裁ぶったの、うわべだけのへつらいもの、口だけ達者のを友だちにするのは害だ。

・礼儀と雅楽を折り目正しく行う、人の美点を口にする、すぐれた友だちの多いのを楽しむのは有益だ。わがまま勝手、怠け遊ぶこと、酒盛りを楽しむのは害だ。

・大きい徳(孝や悌など)については、きまりを踏み越えないように。小さい徳(日常の容貌や振る舞い)については、出入があっても宜しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名著
感想投稿日 : 2010年8月17日
読了日 : 2010年8月17日
本棚登録日 : 2010年8月16日

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