紫の履歴書

著者 :
  • 河出興産 (1992年11月1日発売)
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感想 : 39
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三島由紀夫が「昭和有数の奇書」と書いた美輪明宏の自伝。だが、「あとがき」で美輪自身書いているように脚色も加えられており、なおかつ詩的な文章も合間合間に挟まれるなど、単なる自伝に留まらない「聖なる怪物」の美しい物語である。美輪(丸山)を巡って男が殴り合いの喧嘩をしたとか、霊感の話とか「ホントかよ」と突っ込みたくなる話もあるが、なぜか「美輪明宏ならそうなんだろう」と思ってしまう。また、「スター」としてのプロ意識、美学について書かれた後半の節などもかなり興味深い。『オーラの素顔』と併せて読めば、美輪明宏を見る目が変わることうけあい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月18日
読了日 : 2013年1月18日
本棚登録日 : 2013年1月18日

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