想像を遥かに超えて、良かった。『嫌われる勇気』って言うタイトルから、ゴリゴリの精神論を振りかざしてくるかと思い手が出ずにいたが、非常に凪を想起されるような穏やかな押し付けがましいところなんてない、素晴らしい作品だった。哲人と青年の対話形式で話が進んでいくのも読みやすくて、小説を読んでるような感覚。
眼から鱗なテーマがよりどりみどりだが、あえて一つ選ぶとしたら『勇気づけ』というアプローチ。褒める事は他者に自分には能力がないという信念を形成していく、自分の主観によって「私は他者に貢献できている」と思うことが、己の価値を実感することなどの言葉がずしっと胸に響いた。
後は、人生は今ここに、の刹那的なものという熱い言葉が最終章に現れ、やられました。
しかし、青年は自分の悩みや葛藤を恥ずかしいほどトレースしていて、論破されてる姿に焦る俺。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
心理学
- 感想投稿日 : 2020年4月28日
- 読了日 : 2020年4月28日
- 本棚登録日 : 2020年4月25日
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