これを読むために、本シリーズを読み進めてきたといっても過言ではない第三作。本の厚さも見事だし、明かされる真実もお見事。でもやっぱり、謎の方に力が入るほど、物語の求心力が衰えてしまうのは否めない。これって、ミステリ作品については宿命でもあるのかしら。オールタイムベスト級だけあって、真相については申し分ないと思うけど、いち読書タイムとして考えた場合、自分にとっては、結構あり触れた程度のものでした。ミステリとしての王道、ど真ん中が、自分にとってのどストライクではないってのが、何とも微妙なところですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2020年7月20日
- 読了日 : 2020年7月17日
- 本棚登録日 : 2020年7月17日
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