姫川玲子シリーズ第6弾。
前作『感染遊戯』はスピンオフだったので、本編は久しぶり。
『インビジブルレイン』での事件後、姫川班は解体され、捜査本部に残る者、
各所轄に異動する者などバラバラに。姫川自身も池袋署での職務にあたっていた。
そんな中、池袋署管内では、ヤクザや半グレ集団など裏社会の人達が次々に
襲われる事件が発生。姫川はもちろん、ガンテツこと勝俣もその捜査に。
一方、別の事件を追う菊田の捜査にも関連性が出てきて・・・
といったのが本題なんだけど、今作の見どころは決してそこではない。
菊田の好意に気付いていながらもヤクザの牧田に心を奪われ、さらにその牧田を
喪った後の姫川の心情が細やかに描かれていること。
また、菊田の近況にはきっと読者は驚かされるだろうし、それらを踏まえた上での
姫川と菊田の新たな関係の構築など、姫川とその周辺の刑事たちの人間関係の
描写の方がシリーズの読者には大事だろう。
姫川班の再集結は次作で成されるのか。
早くも楽しみです。
ちなみに、本作そのものには関係ないことですが、私にとっては電子書籍で
読んだ最初の一冊でした。Kindle Voyage、なかなか良いです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年1月2日
- 読了日 : 2015年1月2日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
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