銀座に店を構える「すきやばし次郎」の店主で、大正14年生まれのすし職人・小野二郎さんが握るすしは6年連続で「ミシュランガイド」三つ星を獲得し、大きな注目を浴び続けてきた。その味に魅了されたアメリカ人監督のデヴィッド・ゲルブが密着取材を行い、二郎さんの職人としての姿勢や、父を超えようと精進する2人の息子や弟子たちとの師弟関係を映していく。
「一流になるためには、自分の仕事に没頭すること、惚れることが大事」「シンプルを極めるとピュアになる」「常に明日のことを考え、もっと美味しくと努力する」素材の美味しさを突き詰める下ごしらえと握りは、シンプルだが美しい。寡黙に毎日やる仕事を毎日最高の結果を出すという職人としての、誇り。気軽に食べたい客が他の店に移ってしまうのは時代の流れだろうけど、この店をなんとか続けて欲しいと願わずにいられない傑作ドキュメンタリー映画です。市場の仲買人との信頼関係、跡取りの長男の苦闘も、深みを与えています。
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- 感想投稿日 : 2023年2月11日
- 読了日 : 2023年2月11日
- 本棚登録日 : 2023年2月11日
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