あおへびの本棚

母から娘への過剰な期待がこじれてしまい、ついには親を殺人するに至った長年の関係性を、娘側の視点から紐解いている本。事件になったからこそ明るみに出たわけだが、実際は、似た問題を抱える親子は一定数いるだろう。家族の間で相手を尊重し続け、良好な関係を維持するのは、実は難しいことなのかも知れないと思う。

心の奥底に仕舞い込んでいた苦しみ、悲しみを、大事な友人たちとの関わりの中で解きほぐしていく様子が本当に心に沁みた。

エニアグラムの9種類の人格の説明、見分け方などがとても丁寧に説明されている。また、自分のタイプを決めつけてはいけない、この人はこの人格タイプだからこうに違いない、と決めつけては行けないという注意喚起も所々にあったが、本当にその通りだと思うのでよかった。