村上春樹だった。
耽美であり、思い巡らせることを読者に楽しませる。
前半は好きではなかった。
中盤からは文字を追いかけることが楽しかった。
そして、最後に生を感じながら終えていった。
楽しめた。しかし好きな作品ではない。
なぜが残る、それは余韻ではなくシコリ的なもの。
灰田が一番のシコリだった。
ユズと灰田は出会っていたのかもしれない。
出会っていないかもしれない。シコリだ。
村上春樹の小説を読み終えると、位相がずれて、穴に落ち込んだ気持ちになる。
冷静になろうとさせられる。
うーん、愉しくない。
しかし東京で感じたことがある歯車のズレをはめ直してくれた…気がした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2014年3月23日
- 読了日 : 2014年3月23日
- 本棚登録日 : 2014年3月23日
みんなの感想をみる