アメリカの大恐慌の時代、かつては名声を得ていたボクサーは引退し、貧しい生活を送っていた。しかしあるきっかけによりリングに復帰し、かつての栄光と生活を取り戻しつつあった。ところが、ベルトをかけた決勝の相手は、リング上で何人も死人を出している危険な男だった・・・というストーリー。
家族のために戦い続ける父、それを支える妻、応援する子供たち、彼の復帰のために家財道具を売り払ったマネージャー、これらの彼らの姿全てが胸を打った。
大恐慌については学校の歴史の時間に学んだけど、かつてはボクシングで栄光に輝いていた男が、家族のために金を乞うているシーンが、自分にとって教科書よりも何よりも一番大恐慌の厳しさを実感させたので、印象に残っている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年6月2日
- 読了日 : 2013年6月2日
- 本棚登録日 : 2013年6月2日
みんなの感想をみる