本来、暴力シーンは苦手なので、そういう類いの本は読むときは限られるのですが、伊坂幸太郎氏は読後感がよいので読めてしまいます。
前回のAXが面白かったので、殺し屋が登場するとわかりながら、この「グラスホッパー」に挑戦。
いろんなエキスがちりばめられながら展開していき、最後はすべてが一つにつながる伊坂氏らしい作品。
読後感もいいなぁと思い、星4つと思っていたら、、、
他の方(るさん)の感想をみていると、、えぇっそういうことなの????
付箋をしっかりつけながら読んでいたのに、全然気がついていなかった。
本を読む自信がなくなるぐらい、ショックでした。
すごい本でした。
「兆候はあるんですよ。幻覚のしるしは。例えば街で立っている時に、目の前の信号の点滅がちっとも止まらなかったり、駅にいる時も、通過する列車がいつまで経っても通り過ぎない、とか、この列車ずいぶん長いなあ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。そういうのは全部、幻覚の証拠です。信号や列車は、幻覚のきっかけになりやすいんです。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします。」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2020年5月11日
- 読了日 : 2020年5月11日
- 本棚登録日 : 2020年5月11日
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