沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 2514
感想 : 270
5

梨木さんの世界。

はじまりは「ぬかどこ」。
世界に一つしかない細菌叢の世界。
しかも時間とともに変化し続ける。

一つの細胞から細胞膜、細胞壁、細菌、麹菌、動物、人。
脈々と続く時間の流れ。
境界のない世界。
とても大きな世界感。

人と人の結合がこのように語られるのか と驚き。
「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」もすごい伏線だと思う。

子どもの頃は100年なんて想像もできなかったけれど、梨木さんの世界に触れることで、今は1000年単位でも理解が出来るような気がします。

この本も大切な一冊になりました。
老若男女におすすめです。

で、読み終わってすぐですが、もう一度読み返しています。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2021年7月7日
読了日 : 2021年7月7日
本棚登録日 : 2021年6月23日

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