ダブル・ファンタジー 下 (文春文庫 む 13-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年9月2日発売)
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村山由佳氏の「ダブル ファンタジー」を読みました。
この作品は第4回中央公論文芸賞、第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞の3賞を受賞しています。
女性作家による女性の官能小説。
自分の自由を追い求めるために、自分が傷つき苦しむ。
それを繰り返すことにより、相手を傷つけていることにも やっと気づく。
自由とは何と哀しいことか・・

解説の最後にジャン・ポール・サルトルの言葉が引用されています。
「人間は自由である。人間は自由そのものである。・・・・・
われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい。(伊吹武彦 訳)」

大人の本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2011年11月24日
読了日 : 2011年11月24日
本棚登録日 : 2011年11月24日

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