アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2006年12月21日発売)
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ここまで仕掛けをして、長文を使って、登場人物を出して、面白くないってどういうことなんだろう。文体、登場人物、話の構成はラノベっぽい。
冒頭から全然面白くなかったのだけど、なんとか最後まで読んだ。うーん。
登場人物に魅力がないし、会話シーンも面白くないし、ペット盗難虐待事件もふわっとしてるし。
犯人の描写が雑だったことが特に引っかかった。物語上、敵が必要だからとりあえず作りました!という感じ。犯行理由も無いし、一般人が考える一般的な、かつ抽象的なチンピラなので、怖くない。
あと途中で主人公が痴漢を目撃するシーンがあるんだけど、個人的にすごく嫌いなシーンだった。麗子と初遭遇するだけのシーンなのにそこまで冗長に、しかも読者をイラつかせる必要ある?まるまるカットでも良かったと思う。
それと物語の各所で一般的な男性が内面化してるマイルド女性蔑視的なアレを感じた。前述の痴漢シーンとか、望まない妊娠をした書店員のシーンとか、モブ女性が出る度に、容姿を不必要に詳細に表現するとか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月8日
読了日 : 2023年2月8日
本棚登録日 : 2023年2月8日

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