ミステリの女王、アガサクリスティの数ある名作の中でも特に知名度の高い作品。
アガサクリスティは、エルキュールポワロとミスマープルという二人の名探偵を世に生み出した。
私は愛嬌たっぷりの中年ポワロのファンなので、ポワロ作品を中心に読んでいきたい。
時折、時代を感じる単語はあるものの、文体は時代のギャップなく読める。私からすると、訳本の割にはかなり読みやすい部類かと。
王道すぎて、有名すぎるアガサクリスティ。
純文学ならまだしも、ミステリで古典的な年代のものを今さら読む気になれず。正直、すんごい期待してなかった。
いい意味で期待を裏切られた。
『このミステリーがすごい!』で1位になってた本を買うくらいなら
さっさと素直にアガサクリスティー読んどきゃこと足りたんだな、と。
作品一つ一つをとりあげると、他の作家のミステリーにも個性溢れる作品・秀逸な作品がある。
一つ一つじゃ、アガサのミステリーは地味で、たいしたことない『暇つぶし』程度に感じることもあるかもしれない。
でも、こじんまりと味のある質を保った作品(平和な暇つぶしにちょうどよい娯楽作品)を、こんなにも沢山かけた作家は、なかなかいないと思う。
『普通にちゃんと楽しめる』ミステリを長期にわたって書き続けたアガサは、いそうでいない本物のミステリ作家だと今では思ってる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月21日
- 読了日 : 2012年8月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月8日
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