九月が永遠に続けば

  • 新潮社 (2005年1月26日発売)
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本棚登録 : 741
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 作品解説:雄一郎と別れてから、私の日常は変化することを止めてしまった。そして、それはずっと続くように思っていた。私の息子・文彦が失踪し、愛人の男・犀田が事故で死ぬまでは…。これは何かの罰なのだろうか。奇妙に絡み合った相関図の中で蠢く人物の中に犯人はいるのだろうか…。
 第5回ホラーサスペンス大賞 大賞受賞作

 審査員の方々は文章力を評価して「大賞」としているが、あまりにもドロドロした人間関係に読んでいて気分が滅入る。ホラーサスペンスというジャンルのようだが、恐怖・不安・緊張感を感じられない。犀田の事故を起こした犯人と、その動機もすぐにわかってしまった。隣人・服部に対する佐和子の態度にイライラさせられたが、ラスト一行はマル。
 この作品の内容は若い方には向かないと感じました。作者が56歳とのことなので、年配の方が読めば楽しめる内容だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年2月1日
読了日 : 2005年2月3日
本棚登録日 : 2017年2月1日

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