なによりタイトルの付け方がうまい!
書店に足を向けるような知的好奇心あふれる人の強迫観念をあからさまに突いていて、苦笑しながらも思わず手に取ってしまった。
内容は特に新しいところはなく、ごく当たり前の事実、現実を解説しているだけ。ただ、著者は説明が上手で感心する。テレビを見ていても感じることだが、とにかく解説が分かりやすい。彼のおかげで新聞を読んだりニュースを見たりするのが楽しくなった人も少なくはないはずだ。
でも、ひとつだけ注意したいことがある。「わかりやすさ」と「真実」は必ずしも同義ではない。あ、池上彰が嘘ついてるって意味じゃないですからね。疑問や興味を覚えたら自分で調べ、自分の頭で考えて判断する。「わかりやすさ」は、そういった知的好奇心への入り口として機能するにすぎないということです。念のため。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2012年9月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年9月2日
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