楽毅(二) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年3月28日発売)
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感想 : 39
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いよいよ中山が国として危うくなってきている。王に才覚がないので、楽毅への暗殺が画策されるなどし、楽毅自身は、中山への愛着が薄くなっていく。
昔陽の守城戦の準備では、寝ていてもどこが危ういなど気づきがあれば、それをすぐさま対応し、戦いに備える姿など重要だと感じた。
また、『雲従龍、風従虎』という易経の言葉が学びがあった。”相似た性質を持った者どうしが互いに求め合う。 りっぱな君主のもとにはすぐれた臣下が現れるということのたとえ。”らしい。

有名な”先ず隗より始めよ”のシーンの背景が描かれており、勉強になる。
そこまで優秀ではない隗を厚遇することで、それよりも優秀な臣下が仕えに来るという助言である。これを郭隗、自分自身が言ったことが面白い。また、これが原因となったかどうかはわからないが、実際に楽毅など有望な臣下が集まってきたのも面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月5日
読了日 : 2021年12月4日
本棚登録日 : 2021年12月2日

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