いやあ、よかった!
手に汗握るとはこのことか
インターハイ予選の南関東大会
応援に来た先輩たちが手縫いの春高カラーのブルーの鉢巻を手渡す場面では、涙が込み上げてきた
そして、4継の決勝場面では、鳥肌が立った
新二が実況中継しているかのようにレース前からレース中の心情や、様子を短い言葉で語るので、こちらまで緊張が高まり一緒に走っているかのような気になった
欲張る、頑張る、闘魂などにとんと無縁の一ノ瀬連が欲を見せ出した
100mだけでなく200mにも。仙波だけでなく新二をもライバルとし、負けたくないと公言
こうなれば、春高にとって、怖いもの無しだ
新二が連をここまで引っ張り、連が新二をここまで伸ばしたのだろう
性格問題ありの1年の鍵山だったが、徐々に心を開き、
メンバーの4人の絆が深まる。いや4人ではない、補欠の根岸と後藤の6人の絆
一人ひとりの走りを4人みんなで感じる。バトンを直接つなぐのは二人だけど、いつも4人を意識する。人と人との繋がりに飽和状態なんてないのかもしれないという
総体に行くためだけでなく、タイムを出すためだけでなく鷲谷と戦うためだけでなく、何より俺たち4人でチームを組めたことのために走りたいと誓う新二
日本のお家芸とも言われる見事なバトンパス。
リオオリンピックの日本代表チーム、山縣・飯塚・桐生ケンブリッジ飛鳥のリレーを思い浮かべながら読んでいた
リレーの素晴らしさを改めて教えてもらった気がする
久しぶりに胸が沸き立つワクワク感を楽しんだ
文句なしの⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎!
- 感想投稿日 : 2021年2月14日
- 読了日 : 2021年2月14日
- 本棚登録日 : 2021年2月12日
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