海の人になりなさい。そしたらもう自由に世界を見る事が出来るのです。貴方のお父さんが愛した、あの海に。
感情を白で表すと、そこには一点の穢れも色もつけさせぬ神秘がありました。貴女は確かに強き母であり続け、小さきものは高みを目指す。私は。私は何で在り続ければいい。
一切の濁りの無き感情に、透明な涙が真珠の様に産まれては消える。風が生命を攫っていく。お逝きなさい。何処までも、空高く。風に乗り、白き雲になり、赤い鳥となって。貴方がそう、望んだ世界へ。
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- 感想投稿日 : 2019年8月13日
- 読了日 : 2019年8月13日
- 本棚登録日 : 2019年8月13日
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