料理と食事に絡めた短編集。
単純に美味しそうという訳じゃなく、食べられなかったり不味かったり味を感じなかったり油過剰だったり、これは歪な料理の形。
各話の主人公は皆何らかの悩みを抱えていて、それぞれがリアルなので同じ経験をしていなくても共感しながら読み進められる。
「給食のおにいさん」シリーズもだけど「食べる事」に色々絡めるの上手いなあ。
ちょこちょこ登場するバーのマスターが終盤に近づくにつれて味が出て来て、しかも良い人過ぎて、小柄でお腹出たおじさんだというのにほんのりときめく…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸書
- 感想投稿日 : 2017年3月21日
- 読了日 : 2017年3月21日
- 本棚登録日 : 2017年3月21日
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