理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2008年6月19日発売)
3.98
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本棚登録 : 3012
感想 : 319
4

★★★★☆4
数学好きならすんなりおすすめ出来る、とっても面白い本だよ〜!

まず本自体の読みやすさ。著者の狙い通り、雑談形式にしていることで、難しそうな話が分かりやすく楽しんで読み進められたよ。知識を持った上で、実際に人間同士でこんな議論が出来たらきっと楽しいだろうな〜。

そして内容も、好奇心が刺激される話が多くて最後までしっかり惹き付けられたよ。
「アロウの不可能性定理」は全然知らず、「ハイゼンベルクの不確定性原理」「ゲーデルの不完全性定理」も、名前位しか知らなかった。でも、世の中にこんな大事な問題があるなんて!その大事さは私にも理解出来たよ。

最後の方の話から、私は「人間はロボットか、ロボットは人間か」みたいな議論を思い出した。沢山の文献や研究者が紹介されていて、もっと様々な考え方を深く詳しく知りたくなった。「人間って何?」と考えを巡らせる時に、知識にリンクするためのハブとなり得る重要な本だと思うよ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月19日
読了日 : 2013年1月19日
本棚登録日 : 2013年1月19日

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コメント 2件

fujinokoichiさんのコメント
2013/03/08

レヴュー読みました。
とても参考になりました。
4月に読む本リストに加えさせて頂きました!
ありがとう

えむすけさんのコメント
2013/03/16

こちらこそ、ありがとう!

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