悲しみの時計少女

著者 :
  • サンリオ (1991年10月1日発売)
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「ぼくのおねえさんは、びょうきで、ながくいきられないからだだったから」
 少年はつぶやくようにいった。
「おとうさんは、おねえさんを、はとにするしかなかったんだ。とけいばとになれば、えいえんにいきられるから」


「ぼくのおねえさんは、えいえんに、いまをいきるんだ。ぜったいにしなない。としもとらない。なんにもくるしいことなんてない。おとうさんがそんなふうにしてあげたんだ。おとうさんはてんさいとけいしょくにんなんだ。ほら、もうすぐ……もうすぐはじまるよ……いま、おとうさんがとけいのおもりをひっぱっているんだよ……」

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感想投稿日 : 2010年6月15日
本棚登録日 : 2010年6月15日

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