「ぼくのおねえさんは、びょうきで、ながくいきられないからだだったから」
少年はつぶやくようにいった。
「おとうさんは、おねえさんを、はとにするしかなかったんだ。とけいばとになれば、えいえんにいきられるから」
「ぼくのおねえさんは、えいえんに、いまをいきるんだ。ぜったいにしなない。としもとらない。なんにもくるしいことなんてない。おとうさんがそんなふうにしてあげたんだ。おとうさんはてんさいとけいしょくにんなんだ。ほら、もうすぐ……もうすぐはじまるよ……いま、おとうさんがとけいのおもりをひっぱっているんだよ……」
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2010年6月15日
- 本棚登録日 : 2010年6月15日
みんなの感想をみる