電通とリクルート (新潮新書 398)

著者 :
  • 新潮社 (2010年12月1日発売)
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企業論に見せかけて時代論。電通とリクルートをベースに戦後の広告業界が求められてきた社会への役割を概要で語る一冊。視点が遠距離すぎて電通とリクルートの内情なんて一切でてこない。数値としては売上利益の推移があるぐらいで、あとは電通の主な広告とリクルートが発行した媒体から時代のありようを茫洋と語るのが主題。分析の内容は納得できる部分がそれなりにあるにはあるが、それを裏付ける要素がなく、同じことを何度も何度も語るもんだから読めば読むほど説得力が下がっていく。人目を惹くタイトルで釣ってんだから「そうだったのかもね〜」以上の感想を読者に与える具体性が欲しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月20日
読了日 : 2012年8月20日
本棚登録日 : 2012年8月20日

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