期待せずに鑑賞したからなのか、思いの外に良かった。
舞台は海と山に囲まれた観光地の浮雲町。夏には喧嘩火付け祭りが行われる。その舞台背景も良かった。
1980年代でいうところの「ホットロード」のような、10代に人気を博した恋愛コミックだったのだろうな。
この類の「運命の人と赤い糸で繋がっているのに結ばれない」恋愛ストーリーは大好き。
菅田将暉のあの目だけでモノを語れる演技力、一般人とは異なる特別な存在感のコウ演じるオーラの出し方は特別。
ワケありな過去、体を貫くような“閃光"、時に攻撃的にもなりうる愛情の深さ。夏芽を救えなかった自分への不甲斐なさに対する怒りの強さ。
一方、重岡大毅演じる大友の、ピュアで優しくて大らかな感じ、この人と結ばれたら絶対幸せになれるはずなのに、夏芽は、大友ではなくてコウじゃないとダメな感じ。別れを切り出すシーンはちょっと目頭じんわりきてしまった。
コウも夏芽も、結局は安定よりも刺激を求めている似た者同士。
かくいう私も、大友ではなく、コウみたいな男性に間違いなく恋をしてしまうタイプ。(笑)
映画では色々はしょっているようなので、改めて原作を読んでみたいなぁと思わせる映画だった。
演技もストーリーもキャスティングも良かったけど、ただ挿入歌だけがヘンテコで不釣り合いだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2019年6月15日
- 読了日 : 2019年6月15日
- 本棚登録日 : 2019年6月15日
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