四畳半王国見聞録

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  • 新潮社 (2011年1月28日発売)
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感想 : 422
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これぞ森見登美彦の真骨頂!と勝手に思って憚らない、安定の”阿呆大学生もの”連作集。もう、ページの向こうの四畳半から饐えた臭いが漂ってきそう。だがそれがいい。

森見リピーターならばニヤリとせずにいられない、あんな阿呆やこんな阿呆(個人的には芽野と芹名がどうしようもなく好き)が、相も変わらず京都の町を跋扈。
『新釈走れメロス』に始まって、繰り返し繰り返し連中の日々を読んでおりますと、老舗の鰻屋かなんかで創業以来継ぎ足し継ぎ足し受け継いできた秘伝のタレみたいになって来ました。森見汁が。我が脳内で。

大日本凡人會の面々が愛おしい。

四畳半王国建国史
蝸牛の角
真夏のブリーフ
大日本凡人會
四畳半統括委員会
グッド・バイ
四畳半王国開国史

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: └ 森見登美彦
感想投稿日 : 2015年2月20日
読了日 : 2015年2月19日
本棚登録日 : 2015年2月20日

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