2009年公開。
レンタルDVDにて鑑賞。カットされまくってヒドい事になってるらしいテレビ版で観なくてよかった、と心から思う。
チャット、ゲーム、ショッピングから、果てはビジネス、医療、納税に至るまで、様々なサービスが受けられるオンライン仮想空間「OZ」。そのアカウント数は全世界の携帯電話の普及率とほぼ同じと言われ、もはや人々の生活になくてはならないものとなっていた。
物語の大半は「OZ」内で繰り広げられるハッキングAIとの戦いなんですが、サイバーサイバーしてるところに敢えて「古き良き日本の風景」(血縁、大家族、絆、田舎町、夏休み、花札etc……)をブッ込むところがオシャレでしょ?かっこいいでしょ?みたいな。
すみません、ツボです。そういうの大好きです。超オシャレです。
印象的だったのは、叔母(伯母?)の1人の「全部ゲームの中の話でしょ?」みたいな、ゲームに馴染みのない世代を代弁するかのような台詞。
キーボード叩いてモニタの中でキャラ同士をド突き合わせてるだけなのにハアハアしながら「……くそォッ!」とか言ってる子どもって何なのコレ?って確かに私も思った。思ったけども、考えてみたら自分にだって、ファミコンのドット絵見ながら壮大なファンタジーの世界を旅してた時期があったんだよなあ、と。
たかが電子データにいろんなものを託せてしまう人間の想像力って凄いし怖い。だから、多少ベタでも「バーチャルもいいけど生身もね!」って言ってくれる作品はホッとします。
とは云え、CGバリバリの電脳空間をCGバリバリで表現してる所に物凄い説得力を感じた作品なので、やたらとコミカライズ・ノベライズされている事に逆に違和感。
ちなみに観終わった後、家人と「花札やろうぜ!」って盛り上がったのはいいんですが、その花札をワンピース花札にするかエヴァ花札にするかで意見が割れてます。
- 感想投稿日 : 2014年1月31日
- 読了日 : 2014年1月30日
- 本棚登録日 : 2014年1月31日
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