(感想文)
捨て読むところがなかった。
日本でなかなかな土人社会を生きてる私としては、ハイパーリアルに生ききれてなくて、残念なような、ほっとするような感じではある。20世紀日本なら、このままハイパーしちゃいそうだったのかもしれないけれど、21世紀ナウは没落しつつあるせいか、未開社会に無事戻りつつあるような。
とはいえ、半分足つっこんでる程度だから、消費社会の神話がありえるらしい。
いちいち言い回しがあちこち面白すぎる。パッとしないSFやロマン小説を読むぐらいなら、この本がいい。
ただ、ボードリヤールを何度も読んでると、いよいよ話の通じない人になってしまいそうだ。この思考ベースだと、社会が成立しえない、というのはどういうことか?というと、ホントの事言い過ぎ!というよりは、一面を語りすぎだから...と言っていいだろうか。
学校で原文で読みたかったな。
(メモ)
・取り揃えたモノを出来合いのパズルのように組み合わせて、自分探しをする消費者が拡大され、市民や人間としてのロールはずいぶんと縮小してしまった。
・オズの魔法使いが幻をみせる、記号の消費に明け暮れた「聖杯7」大量消費社会の時代について
・21世紀はマスメディア→ネットの時代になり、
公共空間がプライベート空間の延長を束ねたものでしかなくなってきたので、大衆の消費のスタイルも変化
・顕示的な記号消費からクラウド化。(中流から脱落・離脱。)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2014年1月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年1月27日
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