田辺写真館が見た“昭和” (文春文庫 た 3-42)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年5月9日発売)
3.80
  • (2)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 5
3

著者の生家である写真館での手になる懐かしい写真と共に
軽妙に語られる昭和の昔。
一章、一章が、独立し、完結した面白さなので、
時間のあるときに、ぽつぽつと読んでいたら、
思いの他、時間がかかってしまった。

繰り返し、著者が語る、戦前、モダン文化の花咲く大阪。
日本は敗戦の日から生まれたのではなく、
戦前も素晴らしい文化があり、人々は人生を楽しんでいた…
という主旨の言葉で結ばれている。
胸がいっぱいになる、重み。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2009年12月11日
読了日 : 2009年11月27日
本棚登録日 : 2009年11月27日

みんなの感想をみる

コメント 1件

natsume15さんのコメント
2010/08/29

natsume15です。
当方へのコメント、ありがとうございました。

仰っていたとおり、最初にこの本から辿ってお邪魔しました。
古い写真を見るのが好きなので、この本はとてもおもしろく読みました。

戦災で写真もだいぶなくなってしまったと書かれていましたが、これだけでも残っていて、写っているご本人の当時の体験も合わせて読めるのは貴重だなー、と思いました。


それでは、またお暇がありましたら遊びに来ていただければ幸いです。

ツイートする