素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)

  • 講談社 (2000年8月10日発売)
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本棚登録 : 365
感想 : 32
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あとがきにもありましたが、「空を飛べる」ということの素晴らしさだけではなく、思いやりをもって他者に接することができる、ということも大変に素晴らしい、ということがしっかりと伝わる作品です。

幼少期から辛い経験をしてきた「黒」猫という、ある種「黒人」を彷彿とさせるジェーンというモチーフと、恵まれた環境で幸せに育ってきた「金色の豊かな毛」をもつアレクサンダーというモチーフの対比も、アメリカ社会に思いを致しながら読むと、社会への批判精神を感じます。

とはいえ、そのように難しく考えることなくとも、素敵な物語であることは間違いありませんし、ファンタジーの世界で都会の喧騒を忘れて「羽を伸ばす」ことができるのも、この作品の良さだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2018年4月28日
読了日 : 2018年4月28日
本棚登録日 : 2018年4月28日

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