明るい夜に出かけて

著者 :
  • 新潮社 (2016年9月21日発売)
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本棚登録 : 1696
感想 : 229
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コンビニが舞台となる小説を探していて手に取りました。
主人公がコンビニ夜勤のバイトをしており、そこでの働き方の様子を垣間見ることができます。
夜勤のシフトに入るスタッフはあまり多くありませんから、そこでの人間関係もある程度固定されることになります。人と関わることが苦手な主人公が、大学に行けなくなり、実家を出て一人暮らしをしながらコンビニの夜勤バイトをする、という設定は少し無理があるような気がしないではありませんが、周囲の登場人物が彼を支えている様子は心が温まります。
深夜ラジオや、それを支えるハガキ職人たちのアレコレも出てきて、趣味人には垂涎ものではないでしょうか。

一年間の「逃避」生活と、そこでの出会いを経たことで、主人公の成長を感じることができまる、読後感の良い小説です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2023年12月13日
読了日 : 2023年12月13日
本棚登録日 : 2023年12月13日

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