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午前3時――真夜中にオープンする不思議なパン屋さんに現れたのは、ワケアリ男女の二人組。居候女子高生の希実は、彼らが抱える不穏な秘密によって、不本意ながらも、またまた事件に巻き込まれていく。降り止まない雨の中、希実の過去に隠された謎が明らかに……。人気シリーズ第4弾!!
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ある晩、希実の従姉妹の沙耶がブランジェリークレバヤシにいきなりやって来てこの物語は始まる。沙耶の事情、希実の事情、そしていまここに希実がいること、さまざまなことが明るみになる、それがきっかけだったのだ。いまの希実には、ブランジェリークレバヤシにかかわる人たちとのしっかりとした信頼関係があるから、こういう展開になっても心が耐えられたのだろう。今回は、希実にとっても沙耶にとっても、いちばん好いところに落ち着いたのだと思う。だがラストでまた問題が提起されているので、次作でまた望みが翻弄されることにならなければいいが、と心配してしまう。
余談だが、ドラマを観た後でシリーズを読むと、必ずと言っていいほどドラマの配役に引きずられるのだが、暮林さんは、読みながらなぜかまったくタッキーにはならない。いままでの暮林さんのイメージのままで読めるので、何となく嬉しくなる。
次回作も愉しみなシリーズである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
あ行の作家
- 感想投稿日 : 2014年5月22日
- 読了日 : 2014年5月22日
- 本棚登録日 : 2014年5月22日
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