1973年のピンボール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月16日発売)
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感想 : 921
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これもまた、騎士団長殺しから気になって、「風の歌を聴け」に続いて16年ぶり?に読んでしまった。大好きだ。この作品。

そして、発見!

「直子は首を振って一人で笑った。成績表にずらりとAを並べた女子学生がよくやる笑い方だったが、それは奇妙に長い間僕の心に残った。まるで『不思議の国のアリス』にでてくるチェシャ猫のように、彼女が消えた後もその笑いだけが残っていた。」

騎士団長が私の前から消える時の比喩と同じ、チェシャ猫のようにという表現。こういうファンサはまだ、他にもあったはず。

久しぶりに読んでみて、鼠が私にとっては「気狂いピエロ」
のベルモントを連想させ、双子はまるで「ひなぎく」の女の子2人だった。

10数年前に読んだ時は、かなり直子に傾倒していたみたいだ。その部分にしっかりラインが引いてあって微笑ましくそのページをめくった。

さて、このままダンスダンスダンスまで読み進めてしまおうか。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月12日
読了日 : 2017年3月12日
本棚登録日 : 2017年3月12日

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