ハドリアヌスの治世の後半から始まる今巻。
帝国内の巡察を行うハドリアヌスにユダヤの反乱の報が届き、ユダヤの鎮圧が行われる。この鎮圧以降、イェルサレムを追われたユダヤ教徒は国を失い、20世紀に至るまで流浪の種族となる。
晩年のハドリアヌスは、老人特有の頑迷さにより、周囲を困らせる人間に。元老院とも対立する。
後継者に指定したアエリウスもハドリアヌスより早逝し、一旦は不発に終わる。
最終的にアントニヌスに、ハドリアヌスが目をかけていたマルクスアウレリウスを養子に迎えることを条件に皇位を継承する。
そのアントニヌスは、ハドリアヌスが構築した平和を守ることを成し遂げる。また、人格者でもあった彼は、慈悲深い人、という意味のピウスを通称として呼ばれ、史上、アントニヌス・ピウスと呼ばれるようになる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2019年10月6日
- 読了日 : 2019年10月6日
- 本棚登録日 : 2019年10月6日
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