日本統治時代に生まれた台湾の「愛日派」実業家が書いた本で、14年ぶりの復刊とのこと。統治期後期の台湾の様子や終戦前後に滞在した日本での混乱の様子を詳細に書いた第2・3章、戦後直後の台湾の悲劇を描いた4章は読みごたえあったけど、客観的ではあってもやや日本を贔屓しすぎるかな、と思った次第。断りこそ入れてあるけど、国民党と大陸への恨みはかなり大きくて、もう少し冷静になってくれてもと思ったが、それだけ苦難を味わったということはわかるし。こういう考えもまたある、と受け止めた。あと、入国禁止騒ぎを起こした某漫画家についてのことは、あえてノーコメントで。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
中華趣味の本
- 感想投稿日 : 2015年12月12日
- 読了日 : 2015年12月12日
- 本棚登録日 : 2015年12月10日
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