東野さんの書いたミステリー小説の屈指の名作。800ページ以上あるこの本、内容も重く濃い。だが、全く飽きることなく、もっと長かったとしても読み続けられる。読み進めるにつれて、結末が気になってスラスラ進む。主人公二人の直接的な描写は全然ないのに、東野さんの素晴らしい世界観のおかげか、あっという間に読み終わった。
主人公の二人が繋がりそうで繋がらず白夜を進む。先が気になってハラハラしてワクワクするが、読み終わった時はなんとも言えない悲しい気持ちで心が痛んだ。再読したくてしたくない、複雑な気持ち。二人には幸せになって欲しかった。だが、東野さんらしい世界観でタイトルもピッタリで全く分厚さを感じさせない本だった。とても奥が深く、面白さも楽しさもあるこの本は東野さんの圧倒的な傑作だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年6月6日
- 読了日 : 2021年6月6日
- 本棚登録日 : 2021年6月6日
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