連合軍のイタリア侵攻(第二次世界大戦)の地ならしとして展開されたイギリス情報局保安部(MI5)によるミンスミート作戦に関するドキュメント。同作戦は、ただの病死体を航空機事故による将校の墜落遺体に見せかけ、偽作戦の情報を記したフェイクの手紙とともに、枢軸国側に収容せしめ、連合国の南欧の上陸目標がギリシャとサルデーニャ島であると信じ込ませることに成功したもの。冷静に考えれば馬鹿馬鹿しいことこの上ない作戦なのであるが、当事者が作戦のプロットを真剣に作り込んでいく姿、最終的にヒトラーを欺くことに成功するまでの過程において、偶然と必然が見事に重なりあう様の描写に引きこまれました。約500ページを2日で読了。
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年8月6日
- 読了日 : 2012年8月6日
- 本棚登録日 : 2012年8月6日
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