君の膵臓をたべたい

著者 :
  • 双葉社 (2015年6月17日発売)
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2016年年間ベストセラー第1位。青春恋愛小説。

同じ高校のクラスメイト同士であり図書委員でもある僕と山内桜良の非常に面白くしばしば笑ってしまう会話のやり取りを中心に端正に文学的に表現していて読んでいて心地よい。

単行本で280ページ中の80ページ位読んだ辺りまでで後世に残る名作になると思った。

この作品の中では個人の過去の選択が現在の自分を作っているという考えをとっている。また主人公の僕が孤立していることとは対照的に、桜良が人とのつながりの中で生きていることを描いていて、結局僕は人々の間で生きることの大切さに気付く。繰り返して書くが、何といっても僕と桜良のテンポのいいやりとりは秀逸で、地の文も素晴らしいし面白い。

膵臓という言葉がタイトルに入ることと冒頭辺りからの流れで大方の読者は桜良がどうなるかはわかるので、結末がどのようになるかを早く知りたいと待ち望んで読むことになり、結局最後まで一気に読んでしまうことになるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月6日
読了日 : 2024年2月5日
本棚登録日 : 2024年2月5日

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